OCT検査

OCT検査とは

OCT(光干渉断層計)検査とは、網膜の断層図を撮影することができる検査です。
従来の診察や検査だけではわかりにくかった網膜の状態を詳細に確認することができるので、より正確な診断と治療方針の決定などが行えるようになります。

また、OCT検査では視神経線維や神経節細胞層の厚さが計測できるので、視野に変化が現れにくい初期の緑内障も早期発見することが可能です。
通常の視野検査は患者様の自覚に頼ったものであるため、患者様の体調や心理状態の変化を受ける場合もあったのですが、OCT検査であればそうしたこともなく、データに基づいた客観的な検査を行うことができます。

OCTの検査方法

検査は簡単で、専用の台に顎をのせて中に表示されている指標を見ていただくだけです。器械が直接目に触れることはなく写真を撮るだけですぐに終了します。

緑内障の診断

緑内障とは、高くなった眼圧が視神経を圧迫し委縮させるなど、視神経の障害が原因で視野が狭くなっていく病気の総称です。日本人の場合は、眼圧は正常なのに視神経が障害される「正常眼圧緑内障」が多いので、早期発見のためには視神経の障害の程度を評価できるOCT検査が重要です。
OCT検査では、緑内障で障害される視神経線維や神経節細胞層の厚さのほか、視神経乳頭陥凹の程度(視神経障害の程度)も、測定することができるので、緑内障の早期発見に有効です。
また、正常眼と比べて視神経線維や神経節細胞層がどれだけ薄くなっているかなどを解析することで、経過観察を行うこともできます。
そのため、視野検査と同様に定期的に検診を受けることで、緑内障の進行を確認することができるようになります。

 

40歳以上の方は「緑内障」にご注意ください

緑内障は、我が国における失明原因の第1位を占めており、日本緑内障学会で行った大規模な調査(多治見スタディ)によると、40歳以上の日本人における緑内障有病率は、20人に1人の割合であることがわかっています。一般的な緑内障は初期には全く自覚症状がない病気ですので、40歳以上の方は検診をお勧めします。

網膜症の診断

眼球をカメラに例えると、角膜や水晶体(白内障で濁るレンズ)はレンズにあたるところで、虹彩はしぼりにあたるところです。機械本体の空洞部分が硝子体にあたり、フィルムにあたるのが網膜です。その網膜の中心部の黄斑部の異常は軽度でも大きく視力に影響します。
加齢性黄斑変性症・糖尿病網膜症・網膜静脈閉塞症はそれぞれ原因が異なりますが、網膜の中心部の黄斑部に出血が起きたり、浮腫(水が溜まる)起きたりすることにより物が歪んで見えたり、かすんで見えたりする病気です。黄斑上膜は網膜の中心部の黄斑部の前に薄い膜が張って物がゆがんだり、かすんで見えたりする病気です。
OCT検査ではその網膜の中心部の黄斑部の断層写真をまったく侵襲なしに撮ることができます。そのため、加齢性黄斑変性症・糖尿病網膜症・網膜静脈閉塞症・黄斑上膜などの網膜疾患の診断に欠かせない検査機器です。

糖尿病の方は「糖尿病網膜症」にご注意ください

糖尿病を患い、血糖値が高い状態が長期間続くと、神経や血管に様々な障害が生じる場合があります。
網膜の細かな血管である毛細血管が阻害されて発症するのが、糖尿病網膜症です。

発症して間もない時には自覚症状はほとんど現れませんが、症状の進行とともに視力が低下し、やがて硝子体出血や網膜剥離などを引き起こし、最悪の場合、目の前の物が見えにくくなるほど著しく視力が低下することがあります。

糖尿病の方が全員発症するわけではありませんが、著しい視力の低下に繋がる病気ですので、吹田市・摂津市の福井眼科で定期的に検診を受けて早期発見に努めるようにしてください。

072-625-1635